転職の現状

これまでの不況によって、非常に厳しい雇用状況に置かれてきた日本全体ですが、2010年7月に転職求人倍率が1年半ぶりに1.00倍を回復した後、引き続いて8月、9月と1.00倍を越える転職求人倍率を維持し続けており、これによって転職求人倍率が堅調に回復していることが明らかになりました。

転職求人倍率が最も高いものは、7月からずっと引き続いて「メディカル」で3.27倍、次いで「IT/通信/インターネット」の1.18倍、「メーカー」の1.09倍となっています。

メディカルは、不況時にも継続的に中途採用を行なっていましたので、ずっと転職求人倍率は高いものでしたが、次ぐIT/通信/インターネット業界の転職求人倍率の増加が、今回の転職求人倍率に大きな影響を与えていると思われます。

IT/通信/インターネット業界は、その中でも特に加速度的な成長を遂げているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)企業での転職者の採用が積極的に行なわれていることが、大きな要因となっています。

この転職求人が増加してきている流れは引き続いていくかというと、簡単にそうとも言い切れない要素があります。

それは、自動車をはじめとした電機や電子といった製造業では、下記の増員計画見送りや採用条件見直しといった例が出始めてきているからです。

これまではアジア経済や新興経済発展国の恩恵によって転職求人数を増やしていっていましたが、ここへきて、製造業はリスクをはらむようになってきました。

全体の転職求人倍率としては、メディカルやIT/通信/インターネット業界の採用は引き続き高い倍率を示していくでしょうし、不動産やアパレル等の求人も活発化していることで、しばらくは転職市場は回復基調にあると思われています。

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